井上さくら の トキタマ日記

横浜市会議員 井上さくら のブログです

横浜市が目指すべき「被ばく限度」についてー改めて、0.59は高すぎる

昨日のブログで書いた被ばく限度の計算について、コメントを頂きました。
横浜市がなぜ空間線量0.59マイクロシーベルト/hを対処の必要な基準値としているか、というのは、昨日書いた通り、
子ども達が学校にいる時間を「一日のうちの8時間×一年の内の210日=1,680時間/年」と仮定して、これで1ミリシーベルト(法律で一般大衆の被ばく限度とされる年間被ばく量)を割った数字、という点は確かなのですが、では、どれ位を目指すべきか、という点についてもう少し厳密に考えてみます。

法律で上限として定められている年間1ミリシーベルトは、
1、内部被ばくを含めての値
2、自然放射線を除いている
なので、この点をふまえて再度計算してみました。

現在の状態で実際内部被ばくがどれくらいになるのかは分かりませんので、
まずは、外部被ばくと同程度の内部被ばくがあるとして
あわせて年間1ミリシーベルトを目標値とします。

ですから外部被ばく限度は 0.5ミリシーベルト
これを24時間×365日=8,760時間で割ります。
0.5÷8,760=0.057マイクロシーベルト/h です。

これに自然放射線を足します。
(神奈川県の依頼で毎月測定をしている神奈川県放射線技師会測定結果から昨年の横浜市の平均値0.06)
0.057+0.06=0.117マイクロシーベルト/h
これが、内部被ばくと自然放射線の影響とを加味して、当面横浜市が目標とすべき空間線量の値ではないか、という事です。
奇しくも、昨日単純計算した値とほぼ同じなのですが、
今日の再計算の0.11は、同程度の内部被ばくを含めてなので、より実際的な数字と言えるかもしれません。

私の単純計算について、より厳密な計算をという指摘は、実はツイッターで寄せて頂いたものです。@ysyknk さん、ありがとうございました。
再計算の考え方は、@ysyknkさんから教えて頂いた武田邦彦教授のブログを参考にさせて頂きました。

それにしても、横浜市の現在の基準値0.59】はいかに高いか、ということです。
法定の5倍もの被ばくを子ども達にさせてしまうこの基準値を早急に引き下げるよう取り組みます。