北綱島特別支援学校に行ってきました。
重度の肢体不自由のお子さんが通うこの学校。
ここを3年後に廃止すると横浜市教育委員会が突然発表、驚いたお母さんから連絡をもらい、保護者の皆さんと一緒に説明会に参加しました。
教育委員会による説明会は今日が4回目とのこと。
「なぜこの学校を廃止する必要が?」という保護者の質問に、
「子どもが増えて過密化している、敷地の都合で増築ができない、旭区に特別支援学校が新設される」等の市教委の説明。
子どもが増えている➡️学校を増やす
なら分かるけど、
子どもが増えている➡️この学校はつぶす
という方針。
スクールバスによる通学時間が長くて子どもに負担➡️近くに新設
なら分かるけど、
スクールバスによる通学時間が長くて子どもに負担➡️より遠くの学校へ転校を
って、分かるわけない。
2019年春の廃止に向け早ければ来春にも転校を、
と言われても、重度の肢体不自由を抱える子ども達が学校を替えるのはそんなに簡単ではない。
ここに学校があるから通えている子もたくさんいる。
北綱島特別支援学校は普通校である北綱島小学校に隣接していて、障害のあるなしを超えた交流を積み重ね、この学校だから受けられる教育もある。
「子ども達はこの場所で、この地域で生きている。その現実をなぜ一方的に切り捨ててしまうのか」という保護者からの質問に、今日の教育委員会の職員は誰一人答えられていませんでした。
【子ども達の車いすが並ぶ教室の入り口】
特別支援学校を旭区に新設するのに併せて、一つは学校を減らさないと予算上理解が得られない、みたいな説明を市教委は今日していましたが、本当にそうでしょうか?
どこでそんな議論があったのでしょうか?
予算を審査するのは市議会ですが、常任委員会に初めて知らされたのはつい1ヶ月前。
北綱島を閉校するのは決定であるかのような報告に終始し、予算があれば閉校しない選択肢もあるなんて話しは議事録を見る限り一切されていません。
横浜の将来を担う子ども達のための教育費。
新市庁舎やカジノ誘致に100億円単位の予算をあてる横浜市に、まわすお金が無いはずありません。
横浜市教委による「肢体不自由特別支援学校の再編整備計画」
もう一度ゼロから考え直すべきだと思いました。
http://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/pdf/siryo/j4-20150914-ky-34.pdf