港北区の小学校と中学校で高い放射線が計測されたので「清掃を行ない、堆積物を撤去した」との事。
これが発表された数値です。
(記者発表された資料全体はこちら。別に入手した学校長宛文書も含まれています)
0.97マイクロシーベルト/時 もあった雨樋の下。
「清掃後」0.46に下がったと書かれています。
しかし、0.46でも、十分に高い数値です。
担当者を呼んで聞いた所、やはり、ほうきやデッキブラシで「清掃」したと言います。
福島の学校などでは、高圧洗浄機の使用により、より除染の効果が上がることが分かっているのですから、そろそろ、「清掃」などという言い方はやめて、きちんと除染として行なうべきなのです。
実は、今日はこの測定結果と合わせ、市内全ての市立学校長宛に、高い線量が出ると思われる「雨どいの周辺」「腐葉土もしくは腐葉土化した堆積物の周辺」は、早急にカラーコーン等で囲って子ども達が近づかないようにするという通知が出されていました。
(赤い線は私が引いたものです。実際の文書のpdfはこちらの3枚目)
今後、全ての小中学校など市立学校でマイクロスポット対策としての測定と除去を行なう事も示されました。
腐葉土ピット等、明らかに放射能が蓄積されているポイントの対策を急ぐべきだと、今月2日、私は本会議質問で市長に求めましたが、それがようやく一歩進んだとも言えます。
学校内にさえ放射能で汚染され危険な場所があるという事実をまずは認めなければ何も始まりませんから、小さいけれども意味のある一歩だと思います。
ここまでに、どれだけ多くの父母らが時間とエネルギーを使ってきたでしょうか。
この文書では、横浜市として初めて【除染】という言葉が使われています。
そして「児童生徒の安全確保のため」というのもおそらく初めての表現。
それは、これまで横浜市は、現状で既に安全は確保されているが、心配する保護者がいるので彼らの「安心」のために対応する、という立場をかたくなに取ってきたからです。
そのことを全力で表現していたのが、多くの市民から批判を浴びている「広報よこはま」の放射線対策号。
今日も市民団体の方たちが、この「広報よこはま」への抗議をしに市役所へ来られていましたが、応対した職員はきっと困っていたに違いありません。
なぜなら、この広報で行なった「放射能安全宣言」とは全く違う実態が次々に明らかになり、もうそれを隠す事ができなくなっているからです。
びほう策としての「清掃」ではなく、本当に子ども達を守るための放射線対策へと転換するために、一日も早く、市長自身の言葉でこれまでの間違いを認めるべきでしょう。
今週から、議会では「決算特別委員会」という審議が連日行なわれます。
審査初日は9/28の連合審査といって、市長・副市長・全局長が勢揃いして一問一答での質疑が行われます。
私の会派からは団長の太田政孝議員が市長に質問します。
私も9/29、10/6、10/13 と三回質問に立ちます。(こちらは各局別で、市長は出席しません)
是非、多くの皆様にご注目頂きたいです。