「ハマ弁」でまた不祥事が起きています。
受注業者が弁当容器等の製造費用を過大に報告し、横浜市が公費(税金)を実際よりも多く支払わされていた事が発覚したのです。
ハマ弁が始まった平成28年度、事業の統括管理者である(株)JMCは弁当箱2万8,000個を製造したとして、他コンテナや弁当シート費用等と合わせ約8,700万円を横浜市から受領。
しかし、その年に実際に製造したのは4,430個のみ。
金額にして約6,400万円過大請求をしていたのです。
先週9/21(金)に横浜市教育委員会が記者発表を行い、翌日の新聞で報道されました。
【横浜市中学「ハマ弁」市教委が費用過払い3750万円】
神奈川新聞
横浜市中学「ハマ弁」、市教委が費用過払い3750万円|カナロコ|神奈川新聞ニュース
横浜市の記者発表資料を見ると、、、、リンク↓
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201809/images/phpd2YysV.pdf
なんだかちょっとした行き違いで横浜市が「過払い」していたみたいになっていますが、
本当にその程度のことなのでしょうか。
実はこの弁当箱の数、当初より、ホントなの?と思っていました。
というのも初年度からハマ弁は喫食率が見込みを大きく下回り、年度末にようやく1.3%に。
事業計画は大きく外れていました。
1.3%の喫食率というのは、
対象になる中学生・教職員合計約8万人 × 0.013=1040食/日 です。
洗浄などのため2回転分の弁当箱を流通させているようですので、これを2倍にしても
弁当箱は2080個あれば足りる計算です。
そんな状況なのに、弁当箱を3万6,000個つくる、という計画書に基づいて横浜市は(株)JMCに対し9,600万円を全額前払いしていました。
計画どおりなら、
2,000個で足りる弁当箱を
3万6,000個も造り
封も開けずにどこかの倉庫にしまっている…
という事になります。
「保管にだってコストがかかるのに、そんな訳ないでしょう?
3万個、見、た、の?」
と、当時の担当者に何度も尋ねましたが、
「見てはいないが、そのように報告を受けているので製造されたはず」
との答えが返ってくるばかり。
年度終了後に出された実績報告では、計画の3万6,000個が2万8,000個に減っていましたが、
それでも過大なのは明らか。
しかし教育委員会は、裏付けを取るでもなく紙1枚の報告書を基に、むしろ他の費用が膨らんだと言われて、当初計画よりも多くの公金を追加負担させられました。(呆)
1年半経って、その費用請求が虚偽だった事が明らかになったのです。
業者の虚偽報告の一覧を見ると、、、
・弁当箱
当時使用数約2千→「2万8千製造」(ウソ)
・弁当箱に敷く使い捨て衛生シート
当該年度の注文数4.8万食→「162万食分製造」(ウソ)
これら弁当箱や、衛生シートは全額市費負担。
こんな報告を基に貴重な税金をよくもポンポン支出したものです。
業者が意図的に横浜市を騙していたなら、公金詐取。
そうではなく、本当に不手際でこんな事が起きたのだとすれば、
統括管理のJMC、中間管理のわくわく広場、どちらも事業遂行能力が無い事が明らかで、
契約期間の途中ではあっても解除可能な事態だと思います。
ご参考に