井上さくら の トキタマ日記

横浜市会議員 井上さくら のブログです

横浜市長選 開票速報を受けて

横浜市長選挙が終わりました。

 

林市長は落選 ㊗️

 

横浜カジノはストップ ㊗️

 

その点、とにかくよかったと思います。

 

横浜カジノを止めようと何年にもわたって声をあげてきた多くの皆様、お疲れ様でした!

 

本当にありがとうございます。

 

市民の声がカジノを止めた大きな意義のある選挙結果だと思います。

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林 再選?もうごめん!

 

一方、いろいろ問題も山積…です。

 

前回を大きく上回る投票率の中、「カジノ即時撤回、コロナ専門家」を掲げた山中竹春さんが大勝する見込みとなっています。

 

この結果は、市民をだましてカジノを進めてきた林市政と、新型コロナ急拡大と医療崩壊を招いている菅政権への不信・批判の表れだと思います。

 

菅首相の地元で示されたこの民意は重く、早くも「菅政権激震、総裁選や総選挙戦略見直し」等と報じられており、影響の大きさを示しています。

 

国政において一日も早く世論を尊重し、特にコロナ対策を抜本的に反省して改めてもらいたいと思います。

 

一方で、今回の選挙は横浜市長選挙であって、国政の予備選ではありません。

 

本当に大事なのは、この市民の批判を受けとめ、

横浜においてこれまでと違う市政の姿を示すことですが、

それができるのかはまだこれからだと思っています。

 

理由は2つあります。

 

1つは、今回、当選確実となった山中竹春さんを擁立、推薦した立憲民主党は横浜市政において、カジノ以外については自民・公明と歩調を合わせ共に林市政を支えてきたことです。

 

例えば、ハマ弁という「給食」には程遠い実態の中学校昼食。

 

赤字必至のオペラ劇場や花博、上瀬谷のテーマパーク構想。

 

関内駅前の一等地にある旧庁舎の激安売却。

 

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これらの市民感覚とかい離した施策が進んでしまったことの背景には、

国会では与野党に分かれる自民・公明と立憲民主党系の会派が横浜では「オール与党」化し、

首長との緊張関係を損ね議会議論の形骸化を招いたことも大きいと思っています。

 

今回はっきりと林市政ノーの民意が示されたことは、

林市政の大半を支えてきた立憲民主党の皆さんも、自分たちの問題として受け止めるべきことです。

 

そのように考え、問題点を改めることができるのか。

 

それは、新市長が誕生しただけでは解決しません。

 

2つめは、山中竹春さん自身の問題です。

 

今回の選挙の過程で、山中さんについて市大在籍中のパワハラや取引事業者に対する不当要求などの疑惑が複数、報じられました。

 

山中さん側はその一部についてホームページに反論を掲載していますが、

その後に明らかにされた音声などについては何の説明も行っていません。

 

これから横浜市長となれば、強大な権力を持つことになります。

 

自らにかけられた疑惑について真摯に説明し、もし過去に間違いがあったならそれを認めて改める姿勢が必要だと思います。

 

本来は投票日を迎える前にそうした姿勢を見せていただきたかったですが、その希望は叶えられませんでした。

 

この点も、当選をした今日、このときから問われることになると思います。

 

大変な時期に本当に重大な責任を担おうとされているわけなので、

横浜市民のためになることはどんどん協力させていただきます。

 

特に新型コロナ対策は待ったなしです。

 

一方、もし市民のためにならないと思うことがあれば批判し続けなければなりません。

 

今回山中さんに投票された方もそうでない方も、選挙に行かなかったという方も、ぜひ市政へ監視の目を向け、思うことは声をあげていただきたいと思います。

 

それが私達の生活にも、命や健康にも直結します。

 

大事なのは、選挙が終わったこれからです。