井上さくら の トキタマ日記

横浜市会議員 井上さくら のブログです

市大への「不当圧力」 黒塗りの人物

 

前回のブログで、「横浜市大への不当圧力問題に関する請願書」についてお伝えしました。

 

そこでは、この問題についての経緯を示す資料を横浜市から受け取り、

そのうち面談記録を公開して次のように記載しました。

 

面談記録のうち、黒塗り部分は私に提出された際、すでにこの状態で伏せられていました。

青い点線による囲みだけは私が加工したものです。

ここには市会議員の名字が記載されていますが、できればご本人が自ら説明していただくのが望ましいと思い、このようにさせて頂きます。

 

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市大と議員らとの面談記録

 

ご本人に自ら説明してもらいたい、

このことは、この黒塗り氏の方にも当てはまります。

 

ただ、残念ながら今日までその様子はありません。

 

資料を受領した際、この部分が黒塗りであることの理由を尋ねると

「民間人だから」とのことでした。

 

それは当時民間人だったということですね?

 

と確認するとそれにはあくまで答えず「民間人だから」の繰り返し。

 

 

 

私は、この黒塗り氏は、現在は民間人ではないだろうと思っています。

 

その理由は以下の通り。

 

私は今回の資料を2回に渡って受け取りました。

 

8月30日 2通の学内通知の意思決定に係る書類 としてそれぞれの決裁文書

 

9月10日 2通の学内通知の意思決定に関係する文書すべて として2種類の面談記録

 

8月に受領した際にこれでは不十分として途中経過や面談記録などを含む一切の文書の提出を改めて求め、

その結果9月に面談記録が出てきました。

 

その際、この中に、以下の記録を含んでいる事を繰り返し確認しています。

 

1,2通目に関する決裁文書の起案本文で

「元本学教授の■■氏が疑義を申し出たため~」とある、申し出に関する記録

 

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7月26日通知についての起案本文

 

2,最終的に出された7/26通知で

「山中先生には大事な時期に大変ご迷惑をおかけしてしまいました。ご本人には深い謝罪の意を直接お伝えしました。」とある直接謝罪の場面の記録

 

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7月26日の通知(赤線は井上による強調)

 

 

これらを含むものとして出された3回にわたる面談記録のどこにも、
山中氏の文字はありません。

 

(前回ブログで面談記録のすべてを公開しています↓)

横浜市大への議員による「不当圧力」はあったのか - 井上さくら の トキタマ日記

 

 

すると、面談記録の黒塗り全てではないかもしれませんが、

少なくとも理事長が出席した7月24日の黒塗りは山中氏である可能性が極めて高いという他ありません。

 

 

本人が議員を伴い、その政治的圧力を利用して市大側に強い要求をしていたのか、

 

その結果、単なる通知の訂正や謝罪にとどまらず

 

「山中先生におかれましては、これまで素晴らしい研究成果や学内のご実績により、横浜市立大学のプレゼンスを高めてくださりました。

今後も感謝の意を学内外へ伝えて参る所存です。」

 

という最初の通知には全く無かった学業への称賛、

さらにその感謝を学外へ、今後も、伝えるという、

過剰とも言える記述になったとすれば、

市長選の予定候補者として、行き過ぎた行為だと私は感じます。

 

そのようなことがあったのか無かったのか、

ぜひ、ご本人から説明していただきたいと思います。

 

山中竹春さんは、当時市大教授を辞職し市長当選の前ですから確かに民間人ですが、

現在は大きな権力を持つ横浜市長です。

 

市長になった以上、政治権力の行使については誰よりも敏感でかつ抑制的でなければなりません。

 

まして大学の自治への介入や、政治力を使って自らの利益を図る行為は厳に慎まなければなりません。

 

そうした事に無頓着であっては困るのです。

 

もし、過去の行いについて問題を感じるなら率直にそれを認め、間違った点を今後は改めると言って頂きたいです。

 

ちなみに、これが全てです、と言っていた市大当局に

面談記録の最後にある

「文案が完成したら、□□議員を通じて、事前に見せること」

という要求に従ったのか確認したところ、

その通りにしており、最終的に発出した7/26の通知の前にもう一つ文案を作って見せていたことが分かりました。

 

この文案も提出を求めていますが、この調子で〈疑義申し出〉や〈ご本人に直接謝罪〉の記録が上記面談記録以外にあるのなら、黒塗り氏は別人の可能性があります。

 

むしろそうなら良いのかもしれません。

 

いずれにしても議会として真相を明らかにし、疑念を晴らさなければなりません。