井上さくら の トキタマ日記

横浜市会議員 井上さくら のブログです

プール実施における安全管理の徹底について(通知)

プール実施について、保護者の皆さんからたくさんの不安の声が寄せられております。この度、横浜市は、市立保育園や各認可保育所に対し、次のような文書を出しましたので、参考までに掲載いたします。保護者への回答書とあわせてお読みください。

                    こ保運第1152号
                    平成23年6月27日
各区こども家庭(障害)支援課長
(市立保育園長)
               こども青少年局保育運営課長

プール実施における安全管理の徹底について(通知)

 プールの実施時期に入り、安全で快適な保育環境を保つため、各園において常日頃から清掃や衛生管理の徹底を図っていると思いますが、プール実施中に地震発生した場合の対応についても、あらためて職員間で情報共有するなど、安全管理の徹底を図ってください。
 また、プール清掃にあたって、多くの保護者から放射線に関する不安の声が寄せられているところです。
 これまでも、横浜市内及び周辺地域で観測されている放射線量は微量であることや、6月13日以降に実施している小中学校・保育園の園庭における空間γ (ガンマ)線量の測定の結果では、現在のところ、児童の健康に影響を与えるものではなく、年間を通じた園庭等での活動に支障があるものではありません。
 しかしながら、保護者の不安を払拭することも必要であることから、今後、園児がプール清掃などにかかわる場合には、保護者の不安に十分寄り添い、適切な対応をお願いします。

《プール実施に関する留意点》
 プール等を使用して水遊びを実施する際には、保育所における感染症対策ガイドライン、リスクマネジメント『子どもの健康と安全を守るために』等に基づき、安全管理の徹底を図ってください。
 特に衛生管理については、次の点に留意し、水の汚染防止に努めてください。
・プールの水を毎日入れ替えることを徹底
・水質管理の徹底(遊離残留塩素濃度がO.4mg/Lから1.Omg/Lに保てるように定期的に水質検査を行し、消毒する。)
・プール遊びの前のシャワーと石けんでのお尻洗いの徹底
.排泄が自立していない乳幼児のプール遊びへの配慮、
・プール遊び後のうがい、シャワーの徹底

《プール清掃等についての留意点》
・プール開き前に子ども達で清掃を行う際に、あらかじめ、職員が行っている清掃を徹底すること。
・日常のプール清掃実施前には水を抜き、泥をできるだけ流しておく。
・終了した後には身体についた泥などをきれいに洗い流すよう指導を徹底する など

               運営調整係安藤671-2396

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                       【参考】
リスクマネジメント『子どもの健康と安全を守るために』 (抜粋)

Ⅲ 安全管理
1 環境整備(安全点検の徹底)
(1) プール
ア 常設プールの場合は、子どもが自由に近づけないよう、プールの周りに柵等で仕切りを設けます。
イ 組み立て用プールの場合は、常に大人の目が届くところに設置し、周囲にプランターなどを置き、子どもが近づかないように配慮しましょう。
ウ 排水溝の大きさを確認し、子どもの手が入る大きさの場合は吸い込まれないよう、排水溝を覆います。
エ 排水部分にさびなどの劣化はないか等、常に確認します。
※ 安全点検管理簿を作成し、チェック箇所をきめ、定期的にチェックします。

2 安全のための配慮
(2) 遊び
エ プール
 口 プールに水が入っているときは、プールサイドに子どもが近づかないよう、注意します。
 口 子どもたちがプールに入っている時には、絶対に水を抜かないようにします。
 口 プールの水を完全に抜き終わるまで、常に注視しましょう。組み立て用プールの場合は水を完全に抜き取るまでは、カバーをかけないようにしましょう。
 口 プールの水は毎日入れ替え、使用中は常に塩素管理をします。
 口 水温は25℃以上、気温と水温との差は5℃以内が望ましいです。その他、天候や気温、風の状態を考慮して決めましょう。
 口 プールに入る時は、プールカード等で保護者の承認をいただくようにしましょう。
 口 体調管理に気を配り、疲れ過ぎないようにします。
 口 適宜休息をとり、紫外線にあたりすぎないように配慮します。

V 防災・防犯対策
1 地震発生時の対応
(2) 場面別行動と留意点
オ プールに入っている時
 口 速やかにプールから上げて、安全な場所に避難します。(排水口の栓が破損し、急激な引水により、子どもが引きこまれる危険もあります)
 ロ タオル等で頭や身体の保護をします。

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                    こ保運第1209号
                    平成23年7月1日
認可保育所設置者様
施設長様

           横浜市こども青少年局保育運営課長

プール実施における放射線不安への対応について(依頼)

 3月11日の東日本大震災以来、放射線被ぱくを心配する保護者の方からの相談に対して、各園において日々、その不安な気持ちを受け止め、丁寧にご対応いただいていることに、感謝申し上げます。
 これまでも、横浜市内及び周辺地域で観測されている放射線量は微量であることや、6月13日以降に実施している小中学校・保育園の園庭における空間γ (ガンマ)線量の測定の結果では、現在のところ、児童の健康に影響を与えるものではなく、年間を通じた園庭等での活動に支障があるものではありません。
 しかし、子どもに対する放射線の影響に対する不安をお持ちの方がいらっしゃることを考慮し、市立保育所に対しては、6月27日付の別添の文書にて、プール実施に関する留意点について通知しましたので、参考に送付いたします。
 今後とも、保護者から寄せられる放射線不安の相談に対して、市立保育所での対応を参考にしていただき、引き続き、保護者の不安に寄り添い、相談等に丁寧にご対応いただきますよう、お願い申し上げます。

                担当運営指導係671-3564