ちょっと前に、お隣の川崎市に公文書の開示請求をしていた物が届きました。それは、
横浜市が製造中の放射能入り【改良土】の受け入れ停止に関する文書。
前のブログにも書いたのですが、、、、
各地で高濃度のセシウムが検出されて問題になっている下水汚泥の焼却灰の件。
横浜では南部汚泥センターの灰は民間のセメント会社が受け入れを止めているため敷地内に貯留中。
一方、従来から公共事業の埋め戻しに使ってきた北部汚泥センターの灰は、自治体自ら水道工事の際の穴などを埋めるために使って拡散中、なのです。
その、焼却灰をまぜて作っている【改良土】が、再利用しても良いとする国の基準(クリアランスレベル)を超えているし、管理もできない通常工事等に使うのは止めるべき、と私は訴えてきました。
が、横浜市は「上にアスファルトをかぶせるから良いのです、国の基準にも反してません」と耳を貸さず。
そこで、この【改良土】を使ってきたお隣の川崎市に問い合わせたところ、実は川崎は受け入れ契約をキャンセルしたらしい!と分かったのです。
で、入手した川崎市の建設緑政局長名の通知文。
「横浜市環境創造局改良土プラントで生産されている改良土から検出された放射性物質の放射能濃度が、(中略、国の通知について記述)クリアランスレベル値を超えている状況である」
と、明記してありました。
この文書が出された6月30日以降、川崎市は横浜産【改良土】を受け入れていません。
自分でも言っていた事とは言え、横浜市会議員として、これは軽くショックでした。
放射性物質を含む汚泥等の再利用に関する国の暫定基準=クリアランスレベルはセシウム2種合計で100ベクレル/kg
横浜産【改良土】がこれをクリアしたのは、検査を始めた5月以降、一回しかありません。
それなのに、横浜市はこれを水道・下水道・道路工事等で掘ったあとの穴を埋めるためにせっせと使っています。
放射性廃棄物は拡散してはいけません。
ましてや、廃棄物としての管理も、記録もされない道路などに埋めてはいけません。
いつから横浜市はこんな簡単なこともできなくなったのでしょう。
広報よこはま【放射線特集号】で巧妙にゴマカシ
今週土曜日(9/10)の朝刊に折り込まれる予定の広報よこはま「放射線特集号」。
表面の唐木英明東大名誉教授のウソ・ゴマカシについても書きましたが、
この下水汚泥の焼却灰についてもありました。
「現在は国が示した埋立の基準を大幅に下回る濃度で検出されています」
「改良土は適切な混合管理を行ない安全な商品として生産を継続しています。」
と書いてあります(裏面)。
国の埋立基準って、ついこのあいだ(8/31)
8,000ベクレル/kgから、10万ベクレルへ、大幅に引き上げられたんですよね!
この数字とだけ比べれば、確かに大幅に下回ってますけれど、
国のいう「埋立」は、管理型処分場で、長期間の耐久性のある容器に入れてとか、埋めた場所は利用制限するとか、他の条件付きですよ。
道路工事の穴に投げ込んじゃうのは違うんじゃないですか。
都合のいいところだけ取り出して、言葉をつぎはぎし、無理やり「安全」をうたう。
やっぱりデマですね。
多くの方たちがこういう横浜市の姿勢に憤慨しています。
私も事実をきちんとお伝えし、横浜市を何とか変えたいと思います。
【改良土】に関する川崎市の通知文⇒
https://files.me.com/sakuraline/19dm6k
広報よこはま「放射線特集号」 (よこはまママパパの放射線便りのサイトより)
表⇒
http://yokohama-konan.info/wp-content/uploads/2011/09/yokohama_koho.jpg
裏⇒
http://yokohama-konan.info/wp-content/uploads/2011/09/yokohama_koho-2.jpg
横浜市の改良土や焼却灰の放射能濃度⇒
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf
国の再利用に関する暫定基準⇒
http://www.mlit.go.jp/common/000147621.pdf
国の埋立に関する暫定基準⇒
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14161